理学療法学科の学生なら避けては通れない道…そう!病院実習!!
患者さんの体に触れるのって初めてだと怖いですよね。それに正しく評価できるかどうかも不安…
そこで今回は、初めての短期病院実習を修了するためのポイントを5つご紹介します。
臨床実習でのポイント
1身だしなみに気を付ける
みなさん、普通にできると思いますが、アクセサリーはつけない・頭髪は清潔に・制服は綺麗な状態で、などなど…
万人受けする姿がいいですね。この人なら話を真面目に聞いてくれそう、この人になら話しかけやすいかも!と思ってもらうために清楚系でいきましょう!!
2事前準備をする
これ、めっちゃ大事です。
実は準備不足で注意されたことがあります…
今まで習ってきた内容を復習するのはもちろんなんですけど…全部完璧に覚えている必要はありません。(優先順位度は高くないだけで、覚えなくてもいいということではないですよ〜)
では、何が必要かといいますと…
- 症例について調べる
- どのような症状が現れるか考えておく
- 疾患別の検査項目を調べておく
- 検査の準備
- 役割分担(グループで行う場合)
症例について知らないと本当に何をしたらいいのか分からなくなります。
患者さんに挨拶して終わり…なんて最悪のケースです。
また、形態測定やバイタル、MMTなど限られた時間の中で必要項目を全て検査・評価しなければならないです。考察や患者さんのリハビリプログラムを考えるときの判断材料がないという意味ですので、致命的です。順序よく、患者さんとコミュニケーションをとりながら必要な情報を引き出して…割と大変です;;;
対象症例は主にどんな原因があるのか、どこが障害されているのか?
その疾患に対応した検査項目はなんだろうか?
どのような症状が出るのか、そのことを考慮に入れて気をつけなければいけないことは何か。患者さんのゴールは何か、その上で何を重点に置いたら良いか?
何を聞き出したよいか?
これらをどの順番で実施していくか?
この一連の流れを最初にイメージしておくかどうかで実習の充実度がかなり変わってきます。
(実体験済みです)
当たり前のことだけれど、疲れてるから・寝てしまったから・よく分からなかったからという理由で準備が不十分でしたということにならないようにお気をつけください。
ぶっちゃけ、どういうメカニズムで動作が障害されているのかはこの時点で理解していなくてもいいです。そのため、上記のように、どの動き・姿勢を獲得するための制限因子は何か、どのようにすれば機能が回復するかを考慮できればOKです。
もちろん、文面状の情報をいくら仕入れても実際に患者さんにお会いしたら思っていたのと様子が違ったということがほとんです。
そうだとしても、じゃあこの検査の方がいいかなと他の選択肢を考えられるように準備をするのがベストです。
でも、テストの点数がそんなにいいわけではないし、もう覚えてないよ…
大丈夫です!!大事なのは、患者さんをよく見ること、メモに記すことです。これを一番に考えていたら初めての実習は上手くいくはずです!!
この2点はレポートを書く上でも重要な部分になるので別記事で詳しく記したいと思います。
3患者さんを第一に考える
先ほど述べたように、患者さんを第一に考えることがリハビリをする上で必須になります。患者さんがリハビリの対象となるということは、何かしらの障害を受けていて改善または機能維持をしていく必要があるということです。
私たちが、患者さんのADL能力向上を図るためには原因を把握し、プログラムを作成・実施、効果を検証することです。患者さんの身体機能だけでなく、心理機能も重要です。また、普段はどのように過ごしているか聞くことも必要です。
患者さんを第一に考えると、もっと患者さんについて知りたいと思うと思います。”患者さんのために何ができるのか”そう誠実に考えていたら、症例について文献を読みあさったり、言葉遣いがよくなったり、優しく触ったり、声がけをしたり…患者さんに寄り添うことができるでしょう。
疾患を見るのではなく、人を見る。
誠実にしていたらその思いがちゃんと患者さんに伝わりますよ。
4スケジューリングと体調管理
実習中は担当した患者さんのデータをまとめたり、実習ノートを記したり、症例、評価について調べたり…zzzz。本当にやることが多く、睡眠時間が削られ、体力も気力も疲弊します。
それでも、元気に患者さんにリハビリを行ってもらわなくてはいけません。
患者さんを見させていただくために、まずは自分の健康管理です。
やらなくてはいけないことは決まっています。それはどれも重要で削れません。
要領良く行うためには
スケジューリングです。
睡眠時間は最低5時間は欲しいでしょ、それに食事や移動の時間を省いたら…自己学習は○時間程度だなあ
このように、睡眠時間・休憩時間もきちんと入れて実習期間中は笑顔でいられるようにしましょう。
5笑顔でハッキリと
やっぱり、笑顔が嫌な人はいないですよね。(作り笑いは別です)
もちろん、真面目な話をしているときに笑顔でいるのは逆に不信感を生んでしまいます。臨機応変に対応しましょう。
ハキハキと話すことも重要です。もそもそ話してたらなんだかよく分からないし、病院に来なきゃいけない理由がある中で更なる気遣いをしなければいけないとなると病院にいくこと自体嫌になりますよね。
”患者さんが不快に思わないように”とよく表現されていますが、結局は患者さんが少しでもリハビリに積極的になれるように配慮をするということです。不快かどうかは人それぞれですからね、一般的に考えて相手はどう思うかを考慮できるといいと思います。
最後に
時間は限られているから、テンポよく行いましょう!と言いましたが、
焦らずゆっくり丁寧で大丈夫です!!
初めてだから指導者も担当教員も患者さんも学生ができないことは知っています笑 テストとは違うので絶対的正解はそもそもありません。自分がなろうとしている職業では実際にどのように行われているのか、患者さん(疾患を持った方)に実施する際にはどのような感覚なのかを体感することが初めての実習のテーマです。
実習に出る前と出た後では月と鼈ほど考え方や知識量が違うと思います。自分の成長も感じつつ、さらに自身のスキルを高めていきましょう!!